【社長メッセージ】社会の役に立つ企業を目指して/2017年6月
今から25年前の平成3年(1991年)私は28歳。世の中はバブル景気が終わり地価、株価が下落の一途を辿る不況に転じた時代であった。カープは5年ぶりのリーグ優勝を果たしたものの、それからはつらいBクラス時代が続く。「全国初の家具協同宅配システム・ネスト」家具専門運送の上村運送(ネストロジスティクスの前身)が広島の家具業界に打ち出した共同宅配システムの企画である。その年の12月25日(株)ネストは誕生した。家具メーカー1社、家具小売店1社と上村運送の共同出資で発足した。「ひな鳥が待つ鳥の巣に親鳥が大事な餌を出荷してはまた飛び立っていく。やがて成長したひな鳥たちが新しい未来に向けて巣立っていく!そんな会社にしたい」との思いを込めて社名を「ネスト=巣」とした。弱冠28歳の若造社長が運送業界と家具業界に波紋を広げ旋風を巻き起こす!…
そして25年があっという間に過ぎていった。少しは旋風になったかもしれないが波乱万丈の25年。バブルははじけ、家具は傾斜産業となり取引先の家具店はどんどん減少し、配送センターを建設したら地価も金利も建設費用まで暴落してデフレ経済の競争は超激化していった。よくも倒産せずに生き延びたモノだ。我ながら感心する。よくも社員たちはついてきてくれたモノだ。本当に感謝だ。
社内報を発行して25年間はそんな経営状態の中で発信し続けた私のメッセージの記録でもある。時には心が折れる時もあった。あきらめそうになる時もあった。取引先がどんどんなくなっていく。仲間がどんどん破綻していく。あんな立派な会社も、あんなに優れた経営者も……
でも夢と志があれば心は折れない。気持ちは衰えない。仲間は裏切らない。そして夢と希望に満ち溢れた人材があつまる。そして夢を語れる。そんな25年間だったとおもう。これからさらに30年50年100年と時を積み重ね歴史を刻んでいきたい。今までもこれからも本当にありがとう。
これは創刊300号を記念して掲載した一文です。
今回は社内報を始めて309号(309ヶ月)となります。今回から社内だけでなく取引先様へも当社の事を知って頂きたくてお送りさせて頂きました。
まだまだ発展途上の未熟な会社ですが「世の中の役に立つ企業」を目指して志を一つに邁進してまいりますので、今後ともご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。
平成29年6月
代表取締役社長 迫慎二