”運送”の枠にこだわらない/迫慎二


迫慎二  SAKO SHINJI
/ 代表取締役

 

 

”運送”の枠にこだわらない、一緒に夢語れる人財を育てたい。

私たちネストグループは、昭和39年に物流会社として創業し、以来50年以上にわたり、様々な事業に挑戦して参りました。創業当初は特定の家具配送を主たる業務とした運送事業から、多数の家具店様の共同配送に展開し、同時に外食産業や各種メーカー・通信販売会社向けの3PL事業などを全国のネットワークを活用し、物流ソリューションを提供してきました。
そんな私たちが、これまで大切にしてきたモットーは「いつでもみんなの役に立つ」ことです。本業は物流事業であり運送会社。しかし、「運送会社は運ぶだけ」という固定概念を持っていては、「いつもでもみんなの役に立つ」ことはできません。そのために、「運ぶこと=物流」を中心に、製造から物流、そして小売を事業の範囲として考え、お客様が求める必要なことへ積極的にチャレンジをしていき、「ちょっと違う運送屋」として展開しております。

そんなネストグループでは、今後100年先のネストを目指すための基盤作りとして、2016年に社員研修プロジェクト「夢志の巣塾(むしのすじゅく)」をスタートさせました。今は絶対無理だと思われるような高い目標であっても、社員みんなが具体的にイメージして、「楽しくやりがいのある会社にする!」と、実現のために社員一同がネスト(Nest=巣)という巣に集結し、夢を実現させるプロジェクトです。
こころを一つに集中させることで、経営理念にもある「厚意と愛情ある信頼関係の醸成」、「共に成長する向上心」、「世の中の役に立って社会貢献する」という信念のもと「夢なき者に成功なし。」をモットーに、積極的に挑戦し続ける人財育成に取り組んでまいります。

最初から完璧でなくて良い。高い目標を持った人を育てていきたい。

私たちは「育てる会社は、育つ会社」という考えから、大切にしていることが3つあります。

1つ目に、「100点の人材でなく、120点を目指す人財」として、スタートは完璧でなくても構いません、重要なのは自分の思っている100点(限界)を越えて成長したいと前向きな姿勢を持ち続けることです。

2つ目に、「楽しさ、嬉しさを一番に本気で考える人財」です。仕事を通じて、happyになることに挑戦してもらいたいということ。楽しさや嬉しさは時に色んなことへ挑戦する前向きな気持ちをつくりだし、仕事だけでなく自分自身の人生も豊かにします。暗い重苦しい陰気な雰囲気での仕事と、楽しさ・嬉しさを本気で考える明るい雰囲気の仕事では、楽しく明るい雰囲気で仕事をしたほうが人財は育つのです。

3つ目に、「運送の枠にこだわらない、一緒に夢を語れる人財」です。私は何事にも好奇心を持ち挑戦することが非常に大事だと考えています。運送屋という色眼鏡を外し、どんな小さなことでもいい「こんなこと出来ないだろうか?あんなこと出来ないだろうか?」と、夢を持つこと。

その夢を実現するためには多くの人を巻き込む必要があります。重要なことは、情熱です。夢を実現したいと思う強い行動力を持ち合わせている人に、人は惹かれ集まってきます。夢と志をもつ者が集まれば、大きな力となり夢の実現に近づきます。これは新入社員であっても、管理職であっても同じことだと思います。そして、誰かが運んできた「運」に任せるのではなく、自ら運を開き、運ぶ人が幸運をつかみます。自らの幸運と共に、お客様にも幸せを運び、伝える“「運」送”を共に実現させましょう。

企業は地域社会の為に

私たちの仕事は物を運ぶことだけが仕事ではありません。安全第一の徹底はもちろんのこと、エコドライブの徹底による省エネ活動も当たり前ですが大切なことです。私たちの仕事に欠かせない「トラック」は、使い方を間違えると人を傷つける事故を起こす凶器になり、環境を汚染する排気ガスを地域社会に撒き散らす公害になります。物流業界でこれらの「悪の部分」は、完全な“0(ゼロ)”にすることは難しいことですが、”0(ゼロ)“にしていかなければなりません。最初から無理だと考えないのがネストグループです。そのために、具体的な活動をしています。燃費や安全を意識した運転技術や資格制度、ハイブリット車の導入、労働災害防止対策、交通安全研修などたくさんの取組を実施しています。
時には、社内の取り組みだけでなく、地域の住民の方にその思いを伝えることも我々の使命と考えています。定期的に近隣の学校へ出向き、交通安全の啓発活動なども行っております。
さらに、ネストグループの活動認知や、地域で事業をさせて頂いている感謝の気持ちから、住民参加型のお祭り「ネスト祭り」、「餅つき大会」などを開催し、社員だけでなく住民の方も幸せになれる地域づくりに努めています。

最後に ~人生後悔しないように~

私は平成19年5月31日に高知沖の太平洋上で死にかけました。
夜中の真っ暗な中での航海中に、海底から突き出した大きな岩とぶつかったのです。
事故直後は船と共に海底へ沈みそうになりましたが、寸前のところで脱出できましたが、船はそのまま海底深く沈没。救命胴衣を付けて海上で救助を待つこと3時間。意識も薄れる中「この世との別れも覚悟」しました。幸い地元の漁師さん達に救助され九死に一生を得たものの、脊髄2カ所を骨折してしまい下半身が動かなくなりました。

担当医には「もう一生自分の足では歩けない」とまで言われましたが、元来のプラス思考が幸いに「自分だけは絶対に助かる!自分の足だけは絶対に動くようになる」と信じて疑わず毎日リハビリに励みました。医師からは「動かなくなった神経を回復させるより、車椅子の生活や装具を付けて歩く練習をしろ」と言われましたが「絶対に元通りの身体に回復させてやる」と誓いました。

それから半年後・・・自分の足で歩くことも可能になり、装具も杖も不要になりました。
この事に関しては、担当医師達も驚きを隠せなかったようです。そして、1年後にはゴルフも復活しました。もちろん血のにじむような努力をしました。そして復活したのです。人間には『なせば成る』不思議な力があると実感したのです。この時44歳でした。死にかけて、半身不随宣告から復活したのです。
この体験を通じて「人生は1回しかない!」「悔いのない人生を生きよう」と強く心に誓いました。学生の皆さんも、人生何が起こるか分かりません。一度きりの人生を悔いのないように歩んでください。

sainn